
頭の中では完璧な映像ができているのに、
ツールで再現すると構図や動きが思い通りにならないなぁ…」

そんなときは、「Wan2.2 Fun Control」がオススメだよ!
👇️この記事は、このような方に向けて書いています
Wan2.2 Fun Control とは
Wan2.2 Fun Control とは、アリババクラウド(Alibaba Cloud)が開発した、次世代の動画生成制御モデルです。
テキストプロンプトによる指示に加えて、
「Canny、Depth、OpenPose、MLSD、Trajectory」といった、
さまざまな制御信号を組み合わせることで、狙った通りの映像を作り出すことが可能です。
Wan2.2 Fun Control の特徴
1. マルチモーダル制御対応
Wan2.2 Fun Control の最大の特徴は、
複数の制御モードを組み合わせて動画を生成できるという点です。
これにより、映像の動きや構図を細かく指定可能になります。
- Canny:輪郭線抽出による構造制御。元映像や画像のアウトラインを維持しつつ生成。
- Depth:深度マップを利用した奥行き感の再現。立体的なカメラワークを実現。
- OpenPose:人体姿勢認識を使い、人物の動作やポーズを正確に再現。
- MLSD:建築物や背景の幾何学的構造を安定的に生成。
- Trajectory:物体やカメラの移動軌跡を指定して動きを制御。
2. 高速生成オプション
Wan2.2 Fun Controlでは、「Lightx2v」の「4-step LoRA」を併用することで、
生成速度を大幅に向上させることができます。
「RTX4090」などのハイエンドGPUであれば、
生成時間を約1/4以下に短縮できるケースもあり、
試行錯誤が容易にできるようになります。
高速化による、わずかな動きの滑らかさの低下はありますが、
多くの用途で許容範囲内かと思われます。
Wan2.2 Fun Control のセットアップ
Wan2.2 Fun Control の Diffusion Model
1. Diffusion Model をダウンロードする
Diffusion Model は、以下のリンクからダウンロードできます。
「high_noise」と「low_noise」のモデルをダウンロードしてください。
- wan2.2_fun_control_high_noise_14B_fp8_scaled.safetensors
- wan2.2_fun_control_low_noise_14B_fp8_scaled.safetensors
2. Diffusion Model をフォルダに配置する
Diffusion Model を以下のフォルダに配置します。
「ComfyUI/models/diffusion_models」
Wan2.2 Fun Control の VAE
1. VAE をダウンロードする
VAE は、以下のリンクからダウンロードできます。
- wan_2.1_vae.safetensors
2. VAE をフォルダに配置する
VAE を以下のフォルダに配置してください。
「ComfyUI/models/vae」
Wan2.2 Fun Control の Text Encoder
1. Text Encoder をダウンロードする
以下のリンクから、Text Encoder をダウンロードしてください。
- umt5_xxl_fp8_e4m3fn_scaled.safetensors
2. Text Encoder をフォルダに配置する
Text Encoder を、以下のフォルダに配置してください。
「ComfyUI/models/text_encoders」
Wan2.2-Lightning Fun Control の LoRA
1. LoRA をダウンロードする
以下のリンクから、LoRA をダウンロードできます。
「high_noise」と「low_noise」のモデルをダウンロードしてください。
2. LoRA をフォルダに配置する
LoRA を、以下のフォルダに配置してください。
「ComfyUI/models/loras」
Wan2.2 Fun Controlのワークフロー
ワークフローのテンプレート
Wan2.2 の公式のワークフローは、
ComfyUI の「Browse Templates」で公開されています。
- ComfyUIを起動する
- 「Workflow」のタブから「Browse Templates」を選択する
- 「Video」の項目から、「Wan2.2 Fun Control」を選択する

ワークフローのダウンロード
Wan2.2 Fun Control
こちらは、「Wan2.2 Fun Control」のワークフローのファイルです。
以下の手順で進めていただくと、ComfyUIにワークフローが読み込めます。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックする
- JSONファイルをComfyUIの画面にドラッグ&ドロップする

Wan2.2-Linghtning Fun Control
こちらは、「Wan2.2-Lightning Fun Control」のワークフローのファイルです。
以下の手順で進めていただくと、ComfyUIにワークフローが読み込めます。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックする
- JSONファイルをComfyUIの画面にドラッグ&ドロップする

まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、Wan2.2 Fun Control について解説しました。
マルチモーダル制御によって、テキストプロンプトだけでなく、
「輪郭(Canny)・深度(Depth)・ポーズ(OpenPose)・構造(MLSD)・軌跡(Trajectory)」といった多彩な情報を反映し、映像の構図や動きを精密にコントロールできます。
映像制作の自由度と効率性を同時に高めるポテンシャルは、
今後のクリエイティブ業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
この記事が、あなたのお役に立てればとても嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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